感傷
桜の真骨頂とは… 今年は、三月の中旬から、神田川遊歩道の桜の変化を投稿してきました。 本稿はその最終稿です。現在は四月の中旬、桜花は一番の見せ場を迎えます。 即ち… 満開の桜は単なる視覚的な美でしたが、散り際の桜には不如意で切ない時間の移ろいが…
※本稿は、ちいさい春みつけた(この記事の最後にリンクあり)の続編です。文語バージョンにしてみました 春光は常の如くめぐり来たり、花もまた約を違えずして綻ぶ。 その姿、例年に同じく、柔らかにして艶なり。 されど、七日ばかりの夢のほどにて、風に誘…
♫ 卒業だけが理由でしょうか 会えなくなるねと 右手を出して さみしくなるよ それだけですか 春なのに お別れですか 春なのに 涙がこぼれます 春なのに 春なのに ため息 またひとつ 「春なのに」Lyrics・Composition:中島みゆき、Vocal:柏原芳恵 春は哀しい…
本稿は「歌詞の瑕疵かしら」シリーズ第二弾です。この記事の最後に第一弾へのリンクがあります。 「赤とんぼ」の場景 童謡「赤とんぼ」は、三木露風が大正10年に歌詞を発表し、昭和2年に山田耕筰が曲をつけました。 夕焼け小焼の 赤とんぼ 「赤とんぼ」の歌…
歌詞の瑕疵 幼少の頃に覚えた童謡や歌謡曲の歌詞は視覚(文字)ではなく聴覚(耳)で学習することが常例でした。そのため歌詞の趣意を曲解して記憶に留めるということが誘発されました。また、歌のながら聞きにおいても同様の 誤謬が生じました。 そんな錯誤…
時節外れの新年会 さほど近しくない知人二人から新年会に誘われました。 もう1月の下旬、新年会はないだろう。 中国では春節といって1月末か2月に旧正月を祝うんだぜ! かような対話を経て、遅滞した新年会の開催が決定しました。 中国の春節(旧正月)は、…
高田馬場はリトル・ヤンゴン 東京の高田馬場(新宿区)では約2000人のミャンマーの人たちが暮らしています。 高田馬場駅の周辺にはミャンマーの食材店や料理店が散在しています。 路地裏ではミャンマー語が聞こえてきます。また、スーパーの看板など至る所で…
今日は11月25日です。作家の三島由紀夫が昭和45年(1970年)に東京・市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部で割腹自殺した日です。 享年45歳、存命であれば今年100歳でした。 下の写真は三島の最後の作品「豊饒の海」の第ニ巻「奔馬」の最終部分です。 『正に刀…
クロアゲハの出迎え 猛暑の夏、四国の実家に帰省の際、帰宅時にクロアゲハの奉迎に遭遇しました。クロアゲハは、門扉から玄関までボクの周りを纏わり付き和気藹々たる接遇を演出しました。 クロアゲハは翌日以降も実家の庭に居座り続け華麗な舞いを堪能させ…
栄光の座を射止める! 連休の狭間のとある日、東京は午前中から雨になりました。 傘を持たずに外出したので、久しぶりにバスを利用しました。 そして、バスファンの特等席である左側の最前列を確保しました 少し高い位置にあり前面の展望を存分に味わえる席…
四国に帰省しました 今年のお盆休みは四国の実家で過ごします。 全国的な猛暑のため、外出を避け実家で無聊に過ごしていると死生に想いが及んでしまいます。 帰省の際、車窓から遠望した瀬戸内海です。 この瀬戸内海の海水が全て新しい海水に入れ替わるには…
テレビの画面に… これってシンクロニシティ? シンクロニシティ(synchronicity)とは、 心理学の三大巨匠の一人であるユングが1952年に発表した理論… つまり、因果関係のない2つの出来事が、偶然とは思えないかたちで同時に起きる現象。 それとも、謎めい…
雨後の石垣に吸着する蝸牛を見つけました。 蝸牛に自我はあるのだろうか? 少なくとも、人間に付帯する苦悩や挫折といった負の感情は持ち合わせていないだろう。 それでも、私は人間として生を受けたことに感謝しています。
昭和と令和の三種の神器 戦後の復興と高度成長を遂げた昭和30年代、「テレビ・洗濯機・冷蔵庫」が「三種の神器」と称され、家庭への普及が進みました。 そして時は流れて、令和版「三種の神器」は、「ロボット掃除機・全自動洗濯乾燥機・食洗機」といったと…
四国に帰省して… 昨年末から1月にかけて例年より長く四国へ帰省しました。 そして、当地で二つの悲劇に遭遇しました。 故郷の変貌 常に何処かで、水田や畑の農地が整地されています。 農地は何に転用されるのだろう? 第一の悲劇 〜住宅の増殖 農地を整地す…
東京から新幹線と在来線を乗り継いで、四国の地に降り立ちました。 どこからともなく春の空気が漂ってきます。 早咲き桜の蕾がほころび始めています。 淡く、そしてゆっくりとゆっくりと。 視線を水面に向けると… 緋鯉の左方には黒鯉が蝟集しています 濃密な…
「伊予西条」という駅名 実家の最寄のJRの駅は、「伊予西条」です。 開業は1921年(大正10年)、愛媛県西条市にあるJR四国予讃線の駅です。 市内では「伊予西条駅」とは呼ばず、「西条駅」として親しまれています。 当駅名の頭に旧国名の「伊予」が付いてい…
東京から四国へ 快晴の午前、東京から新幹線で四国に向かいます。 今日の行程では、「JRを使い、一日で東日本と西日本のそれぞれの最高峰の山を写真に撮る」というミッションを課してみました。 東日本 最高峰 東京駅を出発して1時間弱、進行方向右側の車窓…
小学校の同級生に敏夫という子がいました。皆んなからは「とし君」と呼ばれていました。家が近くだったのでよく一緒に遊びました。 とし君は魚や蝶の名前はよく知っていましたが、勉強は得意ではありませんでした。先生に質問されて、何も答えられず俯いて顔…
2023年• 1月 四国の実家にある泰山木(タイサンボク)です。 正月に帰省すると、大量の落ち葉が公道にまで及んでいました。落ち葉の清掃を毎日行わねばなりませんが、それは叶いません。 そこで、泣く泣く葉の付いた梢をすべて切り落としました。 これで落葉…
昂揚 幼い頃、花火はわくわくと心が華やぐ夏の風物詩でした。 今年は、コロナ禍が和らぎ、久々に花火を鑑賞することができました。 【昂扬】在我幼年时,烟花是令人心情愉快的夏日景象,充满了兴奋和欢乐。今年,新冠疫情逐渐得到缓解,我终于又能够欣赏到烟…
🎵 幸せを数えたら 片手にさえ余る。不幸せ 数えたら 両手でも足りない… 久しぶりに「SACHIKO」を弾いてみた。幸せ〜4以下、不幸せ〜11以上。鬱鬱鬱…こんなちっぽけな感傷で心を痛めていたなんて… でも、中島みゆき は歌ってます。 ♫ そんな時代もあったねとい…
虚しき懐旧 全国的なコロナ規制緩和の局面で迎えた帰省シーズンです。 四国の西条市に帰省して、子供の頃の思い出の壮大な藤の花を見に行きました。 でも、その藤は記憶にあるものとは似ても似つかぬちっぽけなものでした。 郷愁は美化された幻影でした。 で…
2023年1月 四国の実家にある泰山木(タイサンボク)です。 泰山木は、樹高が20mにもなる常緑高木です。初夏に白く大きな花を咲かせ、とてもいい香りがします。 泰山木は実家の樹木の中で、ボクが最も愛くるしく思える高木です。 ところが、正月に帰省すると…
今年のゴールデンウィークは、東京を離れ四国の実家で過ごしています。 当地でも、コロナ禍の沈静化と共に行楽地は賑わいを取り戻しています。 そんな時、突として想起したのが、子供の頃に近くの寺の境内で見た堂々たる藤の花。 視界が全て藤色に埋め尽くさ…
神田川遊歩道の桜が散ってしまいました 神田川散步道的樱花凋落了 しかし、桜は散り際が最も美しいのかもしれません 但是,樱花飘散的时候更美 ぱっと咲いてぱっと散る… 潔い武士の生き様のようです 骤然盛开,骤然凋零的樱花 就像一个干净的武士的死 往生際…
休日の朝、食事は蕎麦屋の朝定食です。 朝食セット(写真左上)を喫食。 正に食事を食べ終わった時(写真左下)、急ぎのメールが届きました。(写真右) 返信すべく店を出て公園へ。 ベンチに腰掛けて… おっと、先客がありました。 ネコ君に同席させてもらい…
残暑の候の昼下がり、川沿いの道を行歩していると… 何かの死骸が! 車に轢かれた蟹です 道路を横断していて車に轢かれたのでしょう。 蟹は瞬刻にしてこの世を去りました。 生と死のグラデーションを伴わない唐突な死への遷移です。 何の因果がこの蟹に不意の…
酷暑の中、父の三回忌の法要が執り行われました。 焼香の段となり、焼香台の前に進み、抹香をつまみ香炉にくべて瞑して合掌をすると… 灼熱の暗闇に漂う香煙の裡に抹香は熱帯の星辰に昇華し、父が滞在したことがあり、そして私も訪れたことのある幻想的な異国…
四国で会遇した昭和の佇まいを宿す五景です。 陶器でできた丸型ポスト 東京23区では2013年時点で5本が残っていましたが、現在はどうなっているのでしょう。 造り醤油の老舗 醤油蔵や酒蔵では、大豆や米を蒸すため、蔵には煙突があるのですが見当たりませんで…