四国に帰省して…
昨年末から1月にかけて例年より長く四国へ帰省しました。
そして、当地で二つの悲劇に遭遇しました。
故郷の変貌
常に何処かで、水田や畑の農地が整地されています。
農地は何に転用されるのだろう?
第一の悲劇 〜住宅の増殖
農地を整地する目的の大半は住宅建設のための造成工事のようです。
そして、農地に代わって至る所で集合住宅が立ち現れました。不動産会社の販売も熱を帯びています。
そして、数多の集合住宅の出現により、美しい情景が遮られてしまいました。
子供の頃は、1km先まで続く水田の先に二級河川•加茂川の土手が、そしてその背後に西日本最高峰の石鎚山が見通せたのに…
子供の頃はこのような情景が望めました
ここ数十年、この地域の人口は殆ど変わっていません。にもかかわらず、農地が宅地に転用され住宅は増加しています。
当然の結果として、空き家も増加、その空き家が廃屋となって景観を汚しています。
悲劇です!
第二の悲劇 〜大型店舗の来襲
住宅と同時に増加したのが、コンビニやドラッグストアなどの複合型店舗です。店舗数は住宅の戸数には及びませんが、相当な面積の農地が店舗に置き換わりました。
セブンイレブンは、2014年に愛媛県に進出(松山に一号店)すると瞬く間に県内を席巻してしまいました。
コンビニ以上に台頭してきたのがドラッグストアです。
ドラッグストアと称しながらもコンビニ同様、薬のみならず、食品、酒類、生活雑貨など異なる複数の業態を同一店舗に取り込んでいます。
夥しい種類のお酒も販売されています。
そして、ドラッグを冠する店舗ですから、薬は主力商品です。
つまり、
お酒で身体を毀損させ
薬剤で治癒せよ!
ってことですかね。
まさにマッチポンプ商法。
かように、複合型店舗に行けば生活用品のほとんどが揃ってしまいます。
買い物はこのお店だけで完結するのです。
そのため、今まで親しんできた中心市街地の商店街は人通りが絶えたシャッター通りとなってしまいました。
悲劇です!
わが故郷は…
穀倉地帯への侵略者によって国葬痴態に…
美しい景観と人情味のある小売店が消え去りました。
Wの悲劇です!