「伊予西条」という駅名
実家の最寄のJRの駅は、「伊予西条」です。
開業は1921年(大正10年)、愛媛県西条市にあるJR四国予讃線の駅です。
市内では「伊予西条駅」とは呼ばず、「西条駅」として親しまれています。
当駅名の頭に旧国名の「伊予」が付いているのは瀬戸内海の対岸にある広島県東広島市にある山陽本線の西条駅と区別するためです。
でも、我が西条駅に「伊予」の名を冠するの少し心外です😾
というのは…
広島県の西条駅は、かつて広島県賀茂郡に存在した西条町に由来します。 (愛媛の西条は町ではなく市です)西条町は1974年に賀茂郡の志和・高屋・八本松各町とともに合併して東広島市に移行しました。この時点で駅名を「安芸西条」、もしくは「新西条」に改名して、愛媛の「伊予西条」を「西条」という駅名にして欲しかったです。
それが叶わないなら…
別路線でも同駅名はダメなの?
愛媛県の「伊予西条」は予讃線で、広島県の「西条」は山陽本線です。だから両駅名とも「西条」にすることはできないのでしょうか?
路線が異なっていても同じ駅名があるとJRのコンピュータ処理上なんらかの不都合でもあるのでしょうか?
そんなことはありません。
JRでは、異なる路線での同じ駅名はすでに存在しています。
福島駅(大阪府、福島県) 、大久保駅(東京都、秋田県、兵庫県)、 白石駅(北海道、宮城県、熊本県)、 郡山駅(奈良県、福島県)等々
それとも、JRでは駅名の改称は禁止しているのでましょうか?
これも否です。
肥前山口→江北(佐賀県)、小郡→新山口(山口県)、平(たいら)→いわき(福島県)など駅名の改称は頻繁行われています。
はたまた、辺境に在るJR四国だけが偏狂なのだろうか⁉️
昭和の風情が残るレトロな駅
伊予西条駅を紹介します。
▶︎切符売り場と改札
切符売り場を兼ねた「みどりの窓口」も改札(有人)も一人の職員で対応しています。
▶︎構内トイレを示す標識
簡潔明瞭でよろしい!
一方、隣接する無人駅は、ある程度グローバルな標識を用いています。
でも、ここには欧米人はおろか、韓国人、中国人、台湾人すら住んでいません。
▶︎駅前の看板
西条市においても、婚姻、疾病、死歿という出来事は安定した確率で発生するので、その関係事業者は何とか凌いでいます。
▶︎酒場
娯楽が少ないためか、酒場は充実しています。
駅前の駐車場の脇にある怪しい酒場です。
銘酒を痛飲して憂さを晴らします。
伊予西条駅の佳処
こんな昭和の思潮や文化を宿すプリミティヴな伊予西条駅ですが、ちょっぴり自慢できることもあります。
▶︎十河信二
西条市名誉市民でボクの母校である西条高校の先輩です。「新幹線の父」と呼ばれた十河 信二は、第4代日本国有鉄道総裁。
▶︎鉄道歴史パークin SAIJO
駅舎の隣に併設された鉄道博物館です。
ここには「四国鉄道文化館(北館•南館)」、「観光交流センター」、「十河信二記念館」の4つの施設があります。
四国唯一の本格的な鉄道博物館として、また 西条市の観光情報発信地として、子供から大人までが楽しめます。
▶︎アンパン列車
伊予西条駅には、JR四国予讃線を走行する全てのアンパン列車が停車します。
伊予西条駅は最上です!
かように伊予西条駅は、進取の気性を持って新たなものに取り組みつつも、伝統を重んじ、古き良きものを大切にしています。
とするなら…
駅名に愛媛の旧国名の「伊予」を冠することも、悪くはないかな😺