⚠️記事中のかつ丼の評価はボクの個人的見解です
四国のかつ丼
この夏、四国の実家に帰省したので地元のかつ丼を喫食して、東京のかつ丼と比較してみました。
先ずは、四国のかつ丼です。
実家の近くの食堂に出動。
▲かつ福(西条市) 470円
安価だけど内容はお寒いものです。カツは80gほどしかありません。具の量が少なく白米が見えているのが残念。
隣町の新居浜市にも遠征しました。
卵の黄色とネギの緑色が鮮やかで、食指の動く見栄えです。食べてみると豚肉は薄くコロモの脂っこさが全面に押し出されています。出し汁の量が多く茶漬けのような食感です。
でも、価格は最強です。
二店舗だけでの感想ですが、四国のかつ丼は…
生命の維持だけを目的として喫食する食品とみなせば、その評価は高いでしょう。
なんせ、とにかく安価です。
「安かろう悪かろう」ではなく「安かろうそれなり」のレベです。でも、お味は食事を楽しむという域には達してないかな。
東京のかつ丼
以下に取り上げた三店は、いずれもそこそこ有名で、味の評価も高いお店です。そのため、四国に不利なバイアスがかかった比較になってしまいました。
▲かつどん屋瑞兆(渋谷)1000円
▲坂本屋 (西荻窪) 980円
※今年の5月27日の営業を最後に閉店しました😢
▲とんかつ丸七(池袋)2800円
瑞兆と丸七はカツと卵が分離しておりサクサクのコロモと豚肉の瑞々しさが際立ちます。逆に「日本一のかつ丼」とも称される坂本屋は、カツと卵が美しく融合、職人の丁寧な仕事がうかがえます。
三店とも良質な厚めの豚肉が使われ、だし汁も妙味、絶品に仕上がっています。
東京のかつ丼は…
ボリューム感がありながら、繊細で各店独自の主張があります。美味ですがお値段もそれなりでした。
結局、四国と東京、どちらのかつ丼を食べればいいの?
結論
「美味しいものを食べるためには金に糸目はつけない」と言う人は東京のかつ丼を楽しみましょう。
でも、食道楽で家計が破綻するというのもアホくさい行状ですね。
そこで、一つの目安として…
①年収が200万円未満
②エンゲル係数が40以上
①、②の何れか一つ又は両方に該当する人は四国のかつ丼を喫食するのが無難かな。
もとより一飯の喫食に4桁の金銭を費消することは馬鹿げた所作かもしれません。
つまるところ、四国と東京、どちらのかつ丼を食べるべきかは、「費用対効果(満足感)」に依存するということです。
だけど、この「費用対効果」即ち「味に対する価格の妥当性」の判断は各人異なります。
てことは…
「お好きな方をどうぞ!」
ってのが結論?
いや、東京には、かつ丼を含む全ての商品に根本的な悪目が内在しています。
それは…
東京の最低賃金(時間給)は1072円ですが、四国4県平均のそれは860円と200円以上の格差があります。人件費ひとつ取り上げてみても、東京の商品原価はかなり高くなっており、これが末端価格にも反映されています。
なので…
東京のかつ丼は四国よりコストパフォーマンスが低いと言えます。
だから、東京にのみ存在する魅力的なかつ丼は東京で食べるしかありませんが、もし、東京と同程度の品質のかつ丼が四国で得られるなら、四国のかつ丼を食べるのが賢明です。
東京都においては、下図のような新たな条例を制定して、実質的な物価低減をして欲しいですね。
とはいうものの個人的には…
「東京ではお金を出せば、四国には無い美味しいものを食べられるし、欲しいものはなんでも買えます😊」←この見解にはベタな反論が返って来そうです。
「世の中にはお金では買えない大切なものもあります😤」
でもボクは、お金で買えないものなんて欲しくありません。
だって、お金で買えないものって貧乏くらいでしょ。