こに〜 の ざれごと

日常生活の小さな疑問や発見をアイロニカルに 綴りました… っうか単なる戯言です。

藤井聡太8冠からタイトルを奪取する秘策 〜匠(たくみ)の巧みな戦術とは⁉️

 

 

藤井聡太、8冠を独占!

将棋の藤井聡太8冠が棋王戦タイトル戦で伊藤匠七段を破り棋王を防衛、タイトル戦21連覇を達成しました。

そして、藤井−伊藤の対戦成績は藤井8冠の10勝0敗となりました。

藤井聡太は8冠全冠を保持したまま来年度を迎えることが確定しました。

 

 

伊藤がタイトル奪取する確率

藤井8冠からタイトルを奪うには、五番勝負で待ち時間も4時間と比較的短い叡王戦が一番可能性がありそうです。

その叡王戦の藤井への挑戦者決定戦が3月19日、伊藤匠7段と永瀬拓也9段とで戦われました。

結果は、伊藤の勝利。

その結果、第9期叡王戦五番勝負のタイトル戦は4月7日から名古屋で藤井−伊藤の間で行われることになりました。

然し、伊藤は藤井に対しこれまで10戦全敗、伊藤が藤井からタイトル奪取する確率は統計的には0%です。

藤井の体調不良などの予期せぬ不具合を考慮しても、五番勝負での伊藤勝利の確率は1%程度です。

 

一方、挑戦者決定戦で敗れた永瀬は、既に藤井との間で王座戦でタイトルを争いました。永瀬は藤井に敗れたものの、内容はかなり拮抗しており長瀬がタイトルを獲得してもおかしくなかったタイトル戦でした。

永瀬勝利の可能性は少なく見積もっても30%くらいはあったように思われます。

将棋の勝敗は絶対的な棋力だけではなく相性にも左右されるのです。

 

伊藤の鵜飼い(迂回)作戦

ならば、伊藤においては、24年度は永瀬をして苦手な藤井から叡王のタイトルを奪ってもらい、25年度に永瀬からそのタイトルを奪取するのが得策のように思われます。

つまり、叡王戦の藤井への挑戦者決定戦で、伊藤は勝利せず挑戦権を永瀬に譲った方がよかったのでは…

伊藤が叡王戦の挑戦者決定戦で永瀬に勝って藤井に挑戦することがタイトル奪取の可能性を減殺するように感じます。

f:id:Conichan:20240307222119j:image【鵜飼い作戦】伊藤は永瀬経由という迂回にてタイトルを獲得すべきでは⁉️

 

数学的考察

伊藤のタイトル奪取確率を二つに場合分けして推定してみました。

伊藤が今後2年間の間に叡王のタイトルを獲得する確率を計算します。

f:id:Conichan:20240326143442j:image

 

1️⃣24年度に伊藤挑戦の場合

挑戦者決定戦で伊藤は永瀬に勝って藤井と叡王のタイトルを争うこととなりました。

4月7日からのタイトル戦での奪取確率は先述の通り1%程度です。

25年度も99%藤井が叡王のタイトルを保持しているので挑戦者は藤井に挑戦することになります。伊藤が挑戦者になる確率は約20%と推定します。そして勝率は1%とするなら25年度の叡王タイトルの獲得確率は約0.2%となります。

よって、今後2年間で伊藤が叡王のタイトルを獲得する確率は、24年度の1%と25年度の0.2%を合わせて1.2%ということになります。

 

2️⃣24年度に永瀬挑戦の場合(実際の挑戦者は伊藤ですが…)

24年度、永瀬が藤井から叡王のタイトルを奪取する確率は30%。その際、25年度に伊藤が挑戦者になる確率は10%程度と推定されます。1️⃣の場合の20%よりも挑戦者確率が小さくなっていますが、2️⃣の場合は挑戦者争いに藤井が参加するからです。藤井といえども一発勝負のトーナメントを勝ち抜いて挑戦者になるのは容易ではありません。藤井が挑戦者となる確率は50%といったところでしょう。

伊藤が永瀬に勝利する確率は60%と推定します。現に伊藤は、先日の挑戦者決定戦で永瀬に勝利しています。

以上より25年度、伊藤が永瀬から叡王のタイトルを獲得する確率は、

10%(伊藤が挑戦者になる確率)

30%(前年永瀬がタイトルを獲得する確率)

60%(伊藤が永瀬に勝つ確率)

これらを乗じると1.8%となります。

また、25年度も藤井に挑戦となる場合は、

70% × 20% × 1% = 0.14%

(タイトル保持者が藤井の確率)×(伊藤が挑戦者になる確率)×(伊藤が藤井に勝つ確率)

 

よって..今後2年間の間に伊藤が叡王のタイトルを獲得する確率は、

1.80% + 0.14% = 1.94%

となります。

今年は永瀬に挑戦してもらった方が伊藤のタイトル奪取確率が6割ほど高くなりそうです。

 

結論

んんん…  何れにしても小さい確率ですね。伊藤が叡王のタイトルを獲得するには、100〜200年要するということを示しています。

これは、如何に藤井の強さが突出しているということの証左でもあります。

数年前の将棋界は藤井・豊島・渡辺・永瀬の4強時代と言われましたが、今や、「一神三強」となりました。

※ 直近では「一神(藤井)と二強(永瀬・伊藤)」の様相を呈しています。

 

伊藤匠7段が姑息な作戦を弄してもあまり期待できないですね。ならば、来月からの叡王戦では、伊藤はけれん味なく、全力で藤井に臨むのが順道といえるでしょう。