寿司喫食の流儀
外食は価格が高いほど本来の食事の目的(生存の継続)から遠ざかるものです。
でも寿司は、少しお高くなってもカウンターで寿司職人と向き合い小粋な会話を交わしながら食したいですね。
🐼否、安価に食事の目的(生存の維持)が達成できる回転寿司が合理的ではないか!
でも、回転寿司は食べたくありません。
🐼??…
「回転禁止の青春さ」 歌: 美樹克彦
作詞:星野哲郎 作曲・編曲:北原じゅん
よろしい、では、具体的に説明します。
客席に宿るカースト制度
下図は回転寿司店を俯瞰した図です。
22人分の客席があり左側が厨房になっています。
寿司は、左上の寿司上(すしかみ〜ボクの造語です)から出発して時計回りに移動。
客は目の前に来た寿司に対し食べるかどうかの判断をします。誰にも食べられなかった寿司は、左下の寿司下(すししも)から厨房に帰還します。そして、寿司上から次の周回へと旅立ちます。
でも、このシステムでは、寿司上に最も近い緑の席の人に最初に寿司の選択権が与えられています。一方、赤の末席の人は、自分以外の21人の客全員がパスした寿司に対してのみ食べるか否かの選択ができることになります。
席に序列がありとても不公平です。
緑の寿司上に近い席料が高く、最も寿司下に近い赤の席料が一番安くなっているわけでもありません。
赤の席の人は、チョッと不衛生感のある残り物の寿司から選択しなければならない…という卑屈な気持ちにさせられるでしょう。
ちょうど、銭湯で、汚水が流れ込む排水口の近くに座らされた時に敗北感を味わうように…
銭湯では、川上の洗い場をめぐる戦闘が• •
そこで、上記難点を解消した回転寿司を考案しました。
それは…
客席回転寿司
寿司ではなく、客が回転する「客席回転寿司」です!
これで現状の回転寿司の不具合は解消されます。
だいかいてんでいかいだ 大回転で異界だ(回文)
こんなお店ができたなら…
「理想の回転寿司が巣鴨駅前に降臨。開店2時間前から長蛇の列!」
なんてのはあらぬ妄想かな😅
それでも拭えぬ不快な違和感
だけど…
「客席回転寿司」にしてもなんとなく納得いかないなぁ😨
そもそも、客席が回転しようが寿司が回転しようが、相対的動きは、機械で食品が運ばれてくるという機構に変わりはありません。
そして、このメカニズムが、客に対し、食肉用家畜の飼育を想起させ、寿司という飼料を半ば強制的に食べさせられているような束縛感を与えてしまいます。
私は牛にはなりたくない。
やはり、寿司は無回転にかぎります。