こに〜 の ざれごと

日常生活の小さな疑問や発見をアイロニカルに 綴りました… っうか単なる戯言です。

凋落の美学? 〜なぜ無謀とも思える4回転半に挑んだのか

 

 

盛者必衰のことわり

2月4日、中国の北京で冬季五輪が開催されました。

フィギュアスケート競技で、平壌五輪金メダルの羽生結弦選手(27歳)は4位に沈みました。

このレジェンドに代わって、新しく台頭してきたのは、ネイサン・チェン(22歳)と鍵山優真(18歳)です。

新旧世代交代は、どんな世界でも避けられない宿命です。

そんな中、この種目で一番印象的だったのが、羽生選手のフリー演技です。

 

ショートプログラムでの出遅れ

羽生選手は最初のショートプログラム(SP)でジャンプでミスが出て、95.15点の8位と出遅れました。ネイサン・チェン選手(22)がSPの世界最高得点となる113.97点を出して首位。羽生選手の金メダル獲得はかなり難しくなりました。

 

この状況で、羽生選手はどのような方針でフリーの演技に臨むのだろうか?

 

フリー演技での4回転半挑戦

理想的な結末は、一か八かの4回転半で奇跡の逆転勝利!

しかし、大会前の練習や試合前の試技などから判断して、4回転半の完成度は極めて低く、とても成功するとは思えません。それに、もし成功したとしてもネイサン• チェンを上回るのは難しそうです。演技得点の期待値を最大化したいのなら、絶対行ってはならない技です。

4回転半は無謀な選択です。

 

でも、自意識の高い羽生選手にとって金メダル以外のメダルは受け入れられないでしょう。銀メダルも最下位も同等なのです。

そして、彼のナルシシズムの強さを反映した発言や行動から推察するに…

『金メダルが叶わず、中途半端な銀や銅に甘んじるくらいなら、悲劇のヒーローになるしかない』

との考えに至り、一か八かの賭けにでたのでは⁉︎

 

運良く成功すれば最高の結果、失敗しても、「羽生くん惜しかったね。4回転半成功していれば…  でもナイスチャレンジだったね。お疲れ様」くらいのコメントは得られるだろう…

 

んんん…おそらく、ボクの邪推でしょう。読み飛ばしてくだされ😅

 

 

結果は…

4回転半に挑みましたが、派手に転倒してしまいました。

 

そして、メディアの報道は…

羽生結弦に場内喝采。4回転半に果敢に挑戦したフリーの演技!

 

羽生選手には、今回の失敗にめげず、次の舞台では、是非4回転半を成功させて表彰台の真ん中に立って欲しいものです。

 

 

 

おまけ

羽生選手の演技後に、ファンが「くまのプーさん」のぬいぐるみをリンクに投げ込むのが名物ですが、北京五輪では実現しませんでした。

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中国では、プーさんは御法度らしい。ネットで国家主席の代名詞になっているからだ とか…

北京のリンクに「プーさんシャワー」が降ったら当局はどのような対応をしたのだろう?

 

それよりも、27歳の大人がプーさんのぬいぐるみを愛でるというのは、ちょっと気持ち悪いです。

羽生選手のファンの人、気を悪くしないでね。