スマホの電卓アプリ
iPhoneには標準アプリとして計算機(電卓)が内蔵されています。
でも、簡単な指数計算くらいならiPhoneの音声アシスタントの「Siri」に計算させるのが簡便です。
Hey Siri、2の8乗は?
だけどSiriはそれほど聡明ではありません。もっと複雑な計算にはやはり電卓を召喚する必要があります。
標準アプリの電卓を立ち上げました。とてもシンプルです。
この状態では、加法、減法、乗法、除法の四則計算くらいしかできません😿
加減乗除以外の計算
とある事情で「2000の自然対数」の値が必要になりました。
対数表を使うのは面倒だなぁ。
でも、大丈夫! この電卓アプリは関数電卓の機能も備えています。
関数電卓を使う
先ず、画面の右上隅から下にスワイプして、コントロールセンターを開きます。
上の写真では画面回転が禁止に設定されています。
アイコンをタップして回転を許可します。
回転が可能になったら、電卓アプリを立ち上げた状態でiPhone を横向きにします。
関数電卓が現われました。
では2000の自然対数(log2000)を計算します。
テンキーで2000を打ち込んで「ln」ボタンを押します。
※自然対数: ネイピア数eを底とする対数。「ln x」や底を記載せずに「log x」で表記します。
結果は…
合ってるかな?
対数の底であるe(ネイピア数)は
e=2.7182818284••• です。
2.7の7乗 = 1046.0353203
2.7の8乗 = 2824.29536481
上記累乗計算にも関数電卓の「Xのy乗」の機能が使えます。
上記結果より、
(eの7乗)< 2000 <(eの8乗)
となるので、7.6009•••という計算結果は合ってそうですね。
この値をコピーしましょう。
計算結果を長押しするとコピーできるようになります。
※ log2000 の値が必要だった理由は…
「西暦年が双子素数になる確率」を知りたかったのです。
双子素数とは隣り合う奇数がともに素数である組のこと。3と5、5と7、11と13など。
「素数定理」によって、「自然数x以下の素数の個数はx/logxに漸近する」ということが証明されています。これは「x付近の数が素数である確率は、1/logxだ」となります。だから、「xが素数でx+2も素数である確率はだいたい(1/logx)×(1/logx)です。現在の西暦年は約2000だからxに2000を代入すると双子素数が出現する確率は1/(log2000 x log2000)=1/7.6x7. 6=1/57.76
つまり双子素数が現れる確率は約1.7%です。
▼詳細は以下リンクを参照してください。
マクドナルドの悪計を正す
関数電卓は指数が整数でない累乗計算もできます。
この関数電卓を使えば、マクドナルドのギガビッグマックの不合理な誇大広告を正当化することができます。
関数電卓ならこんな指数計算も簡単です。
▼詳細は以下リンクを参照して下さい。
🍔ギガ• ビッグマック(後編) 〜法学的考察 - こに〜 の ざれごと
ということで…
電卓のお話はマックで幕を閉じることとします😸