愛媛の道路と軽自動車
愛媛県は二車線の国道11号線が東西に走っていますが、国道が出来るまでは、その南側に並行した旧街道が主要道路でした。
遍路道でもあるこの街道に沿って住居が立ち並び、今でも人や車両が頻繁に行き交っています。
そして、この旧街道では懐かしい昭和の情景が演じられています。
旧街道は一車線しかなく、車がすれ違う際は、
一方の車が対向車にパッシングをして路肩で退避、対向車は退避してくれた車の運転手に軽く頭を下げ、互いの車はすれ違い、そして反対方向へ去って行く…
この道路の偏狭さのため、ここでは軽自動車が主流となっています。
軽自動車の利点は…
• 運転しやすい
• 維持費が低い
• 狭い路でも走りやすい
• 駐車がしやすい
などです。
かように、軽自動車は様々な利点を有していますが、同時になんとも言えない「しがなさ」も内在しています。
軽自動車オーナーの劣弱意識
機能的には秀でた軽自動車ではありますが、同時に貧窮な心象もつきまといます。
そして、その心象を具現化したものが「黄色のナンバープレート」です。
大半の軽自動車オーナーはこの黄色ナンバーに劣等感を持ち、普通車と同等の白いナンバープレートを切望しています。
白ナンバーの軽自動車の出現
ETCが普及して、高速道路の料金所係員による、車種の見分けが不要となりました。また、高速道路の最高速度は軽自動車も普通車も同じです。
そういった状況もあり軽自動車の白ナンバーが導入されました。
ラグビーとオリパラで時限的に(4年半)導入された「軽の白ナンバー」です!
そして新たな全国版図柄入りナンバーが、2022年4月半ばころから交付されそうです。
自慢できる黄色ナンバーとは?
ちょっと気になったナンバーがありました。
この写真の二つのナンバーは素数だろうか?
調べてみました…
▶︎9799は素数ではありませんでした。41で割り切れました。
9799=41x239(239は素数)
▶︎一方、2441は素数でした!
でも、4桁の自然数が素数になる確率は10%程度(⚠️参照)だから「オレの車、レアなナンバーだぞ!」って自慢できるほどのものではありません。
つまり…
軽自動車の「黄色」という憂患は「素数」という恩賞で癒すことすら叶わない悲しい宿命なのです。
⚠️素数定理 という整数論の定理「x以下の自然数に対し、素数の割合は1/log(x)で近似できる」があります。これと対数表を用いて、 1/log10^4=0.108…が得られました。つまり車のナンバーが素数になる確率は約10%ということになります。
ちなみに、12桁のマイナンバーカードの数字の素数確率は約4%となりました。