天才対決
現在、平成将棋界の天才羽生善治九段が「王将戦」で、これまた令和の天才藤井聡太五冠に挑んでいます。
マスコミは、このタイトル戦において、羽生九段が勝利して前人未到のタイトル通算100期を達成できるか否かにも注目しています。
100期の価値って?
タイトル通算99期に1つのタイトルを加えて100期になると何が変わるのでしょうか?
通算タイトル数は、わずか1.01%しか増えません。
100期にこだわるのは、おそらく100という数の特殊性に起因しているのでしょう。
99に1を加えることで桁上がりが生じ100という切りの良い数になる…
つまり100という数か特異性を帯びるのは、私たちが10進法を採用しているからです。
10進法では、最高位の数が1でそれ以下の位が全て0の時、キリのいい数字になります。
10進法を採用した理由は、人間が10本の指を使って数を数えたからかもしれませんね。
もし、私たちが日常、10進法ではなく2進法や16進法を使っていたら羽生九段の100期にはこだわらないでしょう。
人間の手指が2本だったら…
10進法が人間の手指の数に基づくとするなら、もし人間の手指が2本で2進法を使っていたら…
そして、羽生九段がタイトル通算63期で藤井五冠に挑んだとしたならマスコミは、
「羽生九段、タイトル通算111111期に1期を加え、1000000期達成なるか⁉︎」
のように騒ぎ立てるかもしれませんね。
上記「1000000」は2進法表記。10進法での表記は64。同様に111111(2新法)は63(10進法)
だから、羽生九段よ、もしタイトル通算100期が未完に終わったとしても落胆すること勿れ、あなたは99期のタイトル獲得で、既に栄光の一里塚に到達したのです。
なぜ一里塚かというと…
誉れ高きタイトル99期達成🎉
99期が偉大だといくら言明しても、10進法が普及したこの社会では、やはり100期が切望されるでしょう。
よろしい!
それでは、99期がいかに特異で意義深いかを説明します。
ナインティナイン(英: NINETY-NINE)は、岡村隆史と矢部浩之からなる吉本興業所属のお笑いコンビ
①長寿のお祝いの「白寿」は99歳を祝うものです。百から一を取り除くと「白」という字になることに由来します。99は慶賀すべき数なのです。
②99は二桁最大の自然数です。
③99は、2x2x2+3x3x3+4x4x4というふうに 3つの連続する自然数の立方和で表すことができます。
④99の3乗 = 970299 になり、下2桁が99になる。つまり自然数Nの3乗の下2桁がNになる。(ちょっと論拠として無理があるかな😅)
んんん、これは微妙ですね。
天才対決の行方
2月10日、羽生九段は王将戦七番勝負第4局を勝利して2勝2敗のタイスコアに戻しました。
しかし第五局以降の戦いにおいて、隆盛を極めつつある藤井王将に対し、全盛期を過ぎた羽生九段が勝利することは容易ではありません。
もし、羽生九段が、このタイトル戦に敗れ、タイトル通算100期を逃し、その挫折感により棋界を去ることが早まったらちょっと寂しいですね。
羽生九段には、まだまだ現役で頑張って欲しいものです。
そのために、タイトル99期の偉大さを敷衍することとしました。
羽生 a nice day!