こに〜 の ざれごと

日常生活の小さな疑問や発見をアイロニカルに 綴りました… っうか単なる戯言です。

🐰違和感標識 14 〜よく見かける無意味な看板

 

 

 

実効性をもたない看板

私有地や小規模の有料駐車場でよく見かける看板です。f:id:Conichan:20221216051859j:image無断駐車した者に対し、以下のような言辞で警告しています。

           罰金として金3万円を                        申し受けます

もし駐車したらしたら、本当に3万円支払わなければならないのでしょうか? 

そんなことはありません。

以下論拠を記します。(個人の見解です)

『罰金3万円とは損害賠償金と受け取れます。ならば3万円の損害を証明する必要があります。これはちょっと無理でしょうね。法廷闘争になっても3万円の支払命令はでないでしょう。』

 

更に、この看板の文言は実行効力がないのみならず、看板を見た人に反感を抱かせてしまいます。

何も得られず、他人に敵対感情を持たれる…

賢明な修辞の看板ではありません。

 

 

 

看板の文言を変えてみた

では、看板の文言はどのようにすればいいのでしょうか?

こんな看板はどうでしょう(下のイラスト)

f:id:Conichan:20221219004008j:image

冒頭の看板ににある「3万円の罰金」は相手方との合意がないので契約ではありません。

なので、変更した茶色の看板では、1時間あたり1万円という料金を告示することで、駐車場の一時使用の契約を提案しています。

つまり、もし無断駐車をしたならば、「1時間1万円という料金の賃貸契約に合意した」とみなそうという趣意です。

「こんな高額な駐車料金は不当だ!」と言われるかもしれませんが、駐車料金は地権者が恣意的に決めることができると思います。1時間百万円でもいいのです。嫌なら駐車しなければいいだけのことです。

 

この看板で駐車代金が取れるかどうかはわかりませんが、少なくとも冒頭の看板よりもすっきりしていて明快でしょ。

 

 

⚠️もし正しい法的解釈が必要なら弁護士に聞いてくださいね。茶色の変更看板に於いては、無断駐車という行為が、「表示料金に合意した」とみなせるかどうかが争点になりそうです。