🧑🏻✈️白線の内側でお待ちください
駅のホームで、よく耳にするアナウンスです。
※ 駅のホームはhomeではなくplatformの略称です
でも、「白線の内側」なんて言われたらアッキーになっちゃうよね。
このアナウンス、命に関わる忠告にもかかわらず、突っ込みどころ満載です。
まずは、このアナウンスの怪しい言辞を具体的に説明します。
意味不明な2つのことば
1️⃣「白線」という表現の誤謬
白線と言いながら黄線であったりするのは以ての外ですが、上記写真のホームに描かれた白い長方形の連なりを「(白)線」と表現するのは正しくありません。
線とは無限に伸びて端点を持たない曲線の一種です。
それでは、線分(有限の長さ)の集合体、すなわち波線と呼べば良いのでしょうか?
否、線とは幅のないものですから「波線」とも呼べません。
いわんや「白線」をや!
2️⃣内側という表現の曖昧
電車のホームは鉄道インフラの付帯的な設備なので、ホームよりも電車が主体と思われます。
さすれば、内側というのは、電車により近い領域をイメージするのが自然です。
つまり、「白線の内側」とは、
白線(と称するもの)とホームの先端とで作られる幅70cmほどの帯状の領域ということになるのでは。
ここで待機するのは危険極まりないですよね。
正確な表現
では、以上を踏まえ、正確なアナウンスに修正してみます。
白線の内側でお待ちください
↓ ↓ 正しい表現に修正すると…
『ホームに描かれた白い長方形の中であなたから最も近くにある長方形の短い方の辺の垂直二等分線によって分断されたホーム上の二つの面のうち線路から遠い方の面の上でお待ちください』
んんん…いかにも冗長でわかりにくい。
線路から離れてないと、死んじゃうよ!
くらいの方が明快で効果的だよね!