第二の「ミライトワ」
先月投稿した記事の要旨です。
『東京五輪2020のマスコットの愛称に、おバカな選考委員が「ミライトワ」という珍奇な名称を付けたため、そのマスコットのぬいぐるみなどのグッズは不評で未だに大量の在庫を抱えている』
(記事のリンク)→五輪マスコットの金メダルは? - こに〜 の ざれごと
そして、帰省の途上に第二の「ミライトワ」を発見しました。
懐かしのE電です。
「E電」をご存じない方に説明しておきます。
『E電(イーでん)とは、1987年(昭和62年)の日本国有鉄道(国鉄)分割民営化に伴い、「国鉄(近郊区間の)電車」の略称である「国電(こくでん)」に代わるものとして、東日本旅客鉄道(JR東日本)が決めた愛称』 (以上、Wikipediaより)
不合理な「E電」誕生の経緯
E電という名称は全国からの公募で集まった59,642通から選考委員会(小林亜星が委員長)が選択しました。
公募では1位は「民電」5,311通となり、以下2位「首都電」2,863通、3位「東鉄」2,538通。
これに対し、選考委員会は、あえて20位の「E電」(390通に過ぎない)を選択しました。
これでは何のための公募かわかりません。
決定して数年後にはすでに笑いのネタになり、JRとしても、やがて使用しなくなりました。
そして現在、「E電」は実質的な死語となっています。
「E電」という字句の考察
▶︎「NHK教育テレビ」の略称であるEテレもあまり普及していません。(アルファベット)+(漢字• かな) という組み合わせに違和感があるのかもしれません。一方、アルファベットだけのJRは広く普及しています。
▶︎Eという文字の不明確さ。
そもそもE電のEってなに?
JR東日本の東(East)、電気(Electric)?
それとも、良い(いい)電車?
▶︎集合論的に言えば…
なので、E電の部分集合である路線名で呼んだ方が詳細な情報が伝わります。
つまり、「E電はお乗り換えです」と言うアナウンスよりも「山手線、埼京線、湘南新宿ラインはお乗り換えです」と言った方が分かりやすいのです。
根本的な原因
「E電」を選択した選考委員の意図は、何だったのだろう?
おそらく、JR東日本の東(East)をEで表したかったのだろう。(江ノ電かよ)
それとも単に、駅名にアルファペットを盛り込むことで先進性や国際化のようなものを醸し出したかったのだろうか?
いずれにしても、ミライトワの場合と同様に、
『自意識の高い選考委員が奇を衒って、スベってしまった…』
といったところが真相のように思えます。