こに〜 の ざれごと

日常生活の小さな疑問や発見をアイロニカルに 綴りました… っうか単なる戯言です。

「審査をしんさい」と言われても、国民は審査に無関心さ!

 

 

 

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裁判官の国民審査

10月31日に実施された衆議院選投票の際、最高裁判所裁判官の罷免を審査する投票も実施されました。

その仕組みは下図の通りです。

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罷免条件

X印を記入した票が有効票数の過半数に達した裁判官が罷免されます。

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この投票方式は「信任に○」や「信任する裁判官の氏名を列記」などと同値ですよね。どちらも不信任裁判官の補集合を選出しています。

でも、積極的にXを記入する現行方式の方が罷免される確率は低いでしょう。信任する裁判官の名前をすべて列記するのって面倒ですから。

 

問題は不公平感

「せっかく投票所に足を運んだのだから誰にもXをつけないのもなぁ〜」なんて考えた時…

投票用紙は右縦書きなので右側に記載されている裁判官の氏名が先に目に入ります。だから右の方に記載された裁判官の欄にX印が書かれる確率が高くなるかも。少なくとも記載順は何らかの偏りを生み出していると思います。

投票用紙の裁判官の氏名の順序が抽選で決められたとしても、いやしくも国民審査です。

この「順序」というバイアスは排除しなくてはなりません。

 

投票用紙を改善すれば!

投票用紙を正多角形にすれば順序による偏りはなくなります。

こんな風に!

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        被審査裁判官が5人の場合

※ 申請書や申込書の記入例でよく見かける名前を記入しました。太郎と花子が異常に多いです

 

多角形の投票用紙にコストがかかるなら、より汎用性の高い丸い投票用紙にしてもいいかな。

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さらに…

正多面体の投票用紙なんてのもオシャレですね。

だけど、正多面体は、下図の  5つのみ。

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審査される裁判官が4人、6人、8人、12人、20人の場合しか使えないよ〜😹

 

※ 正多面体が5種類しか無いことの証明はそれほど難解ではないです、。凸多面体の「一つの点に集まる角度の和は360度未満」という性質から不等式をたて整数問題として解けます。オイラーの多面体定理を使っても解けるかもしれません。

 

実際には…

Xをつけられた票が過半数に達した裁判官は罷免されるのですが、過去に罷免された人はいません。

Xをつけない限りは信任というシステムに問題があるのでしょうか?

審査方式よりも根本的な原因があります。それは…

それぞれの裁判官の職務状況を注視している人なんていないですよね。顔も名前も知らないというのが一般的な国民です。

つまり、「最高裁判所裁判官国民審査」というムダにに冗長な(12文字)名称の制度が徒爾ということになります。

だけど国民主権の観点から国民が裁判官を審査するという建前として必要な儀式なんでしょうね。

とするなら、投票における公平性も担保されなければならないと思うのですが…