ワクチン接種完了者とマスク
ここ数年日本の夏は亜熱帯、さらに、世の中はコロナ禍でマスク装着が半ば義務化され今夏は一層の酷暑となっています。
マスクのためにスマホの顔認証も通りません。
なんとかこの苦痛を回避する方策はないものでしょうか?
海外のコロナ対応に対するメディア報道から判断すると、「ワクチン接種完了」→「マスク着用義務の解除」というのが世界の社会通念になっています。
英国などは1日の感染者数4万人という時点で殆どの規制を解除しましたが感染者数は減っています。ワクチン接種率が70%に達し集団免疫が獲得に近づいたのでしょう。
でも、日本ではまだワクチン接種率も低く未だにこの域に達していない様です。
過剰なリスク回避の弊害
一方、マスコミや野党は感染者数の増加のみを取り上げ、政府のコロナ対策は失政だと糾弾していますが、死亡率は減少していますし、自粛による飲食店をはじめとする経済活動は停滞し国民の隠忍は限界に近づいています。
このような状況をみていると、感染による損失よりもリスクゼロを求めて人間らしい生活を放棄するデメリットの方が大きいように思います。
ならば、いっそ感染リスクを受け入れてコロナとうまく共存していく方が幸せになれるのでは…
ウィズコロナの時代が来た〜
ということで、先ずは現在さまざまな場所で義務付けられているマスク着用が一定の条件を満たす事で免れるようにして欲しいものです。
その条件とは…
「マスク免罪符法」の公布
厚生労働省のホームページによると、犬の飼い主には、法律により以下のことが義務付けられています。
(1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
(2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
(3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること
こんなやつです
この法律をヒトにも応用して、『コロナワクチン注射済の人には注射済票を交付して、それと本人確認証(犬の鑑札に相当)をもってマスク装着の免罪符とする』なる法律を成立させて欲しいです。
「マスク免罪符法」の施行
では、注射済票とは…
現状、「ワクチン接種済み証明書」としては下の写真の書類を保健所から取得することができます(無料)
しかし…
そこで、以下方式を提案します。
行政が新たに注射済票を発行するのは手間ですから信憑は市区町村から交付され接種所で記入される接種済証(上の写真)を流用します。
接種済証の所有者の本人確認も必要です。そのため接種済証と併せて免許証やマイナンバーカードも携帯することとします。
リスク認知の相違
上記のマスク免罪符法に対して「感染対策として当面の間はマスク着用必須とすべきだ!」と主張する面倒な人はいるでしょう。
ワクチン接種済みの人がさらにマスクを着用する事で感染リスクは小さくなることは定性的には正しいと思いますがその効果は些少でありマスク着用の苦痛に見合うものではありません。
外出すれば、巷には自動車という時速40キロメートルで1トンの鉄の塊が私達の近くを行き交っていますし、暴漢に襲われるリスクもゼロではありません。
リスクを完全に排除して尚且つ快適な生活をおくることは現実的には不可能です。
それでも、矮小なリスクをも避けたい人は屋内に蟄居するか、宇宙服のような完全防御装備で外出するしかないです。
つまり、止む無い残余リスクに対しては「自分の命は自分で守ろう」という趣意です。
「マスク免罪符法」の真意
なぜそこまでマスク着用義務の放免にこだわるのかについてですが…
最近、特に若年層の間ではコロナによる恐怖心が薄れ、また接種による根拠のない副作用の流布などもあり、接種拒否の動きも出てきています。私見ですが、接種率は60%程度で頭打ちになるのでは。
一方、コロナ禍の着地点はワクチン接種による集団免疫の獲得だと考えます。
「マスク免罪符法」の狙いは快適に過ごすというものだけではありません。
「ワクチン接種済の人はマスク着用を免除する」という特恵がワクチン接種のインセンティブとなり接種率を向上させ、集団免疫の獲得へ繋げようというのが真の目的です。