キーの奇異⁈
ピアノで好きな曲を、左手で伴奏、右手でメロディを弾きながら歌うことができたら楽しいでしょうね。
この「弾き歌い」において面倒なのがキー(音程)の変更です。
カラオケで女性が男の曲を歌う時、
「キーを2つ上げて!」
などと叫べば、デンモクで伴奏を彼女の音程に変更することができます。
しかしピアノやオルガンなどの鍵盤楽器でのキーの変更(移調)は簡単ではありません。(ボクのレベルでは😿)
でも、ボクが通っていたヤマハエレクトーン教室の安藤という先生はこの移調を自由自在にこなしていました。プロなら当然のスキルかもしれませんがボクにはそれが手品のようにみえました。
カラオケ出現以前は、人によるギター伴奏が主流でした。
ギターの場合はカポをギターのネックに装着することでキーの変更は比較的容易に行えます。
例えば、カポを1フレットにつけると、キーが1つ上がります。
不規則な鍵盤配列
ピアノやオルガンでの移調が難しいのは、鍵盤配置の特殊性が原因です。
つまり隣り合った鍵盤の音程差は半音ですが、ミとファ及びシとドの間には黒鍵が無いため、隣り合った白鍵の音程差が半音になったり全音になったりします。
そのためキーを変更すると原曲と同じパターンでは弾けません。
なんでこんな鍵盤配列になってるのだろう?
昔からの慣習を継承しているだけなのだろうか?
それとも、この鍵盤配置で技術を習得した人たちが地位を守ろうとしているのだろうか… おそらく私の邪推でしょう。
現状の白鍵と黒鍵の特殊な配置には利点も存在します。
例えば…
●特異的な白鍵と黒鍵の配置により、12種類の音の位置が明確に視覚で判別できる。
●黒鍵を奥に配置することで人間の手の形との融和性が高まり、離れた音でも片手で同時に押さえることができる。
んんん…、白鍵だけでなく黒鍵を取り入れることには納得できますが、現状の鍵盤配列はなんとなく、対称性が破れていて論理的でないような気がします。
現に、その弊害の一つとして、移調が複雑になっています。
鍵盤の体験版はどうですか!
現状の鍵盤配列に慣れた人(特に上級者)には無用でしょうが、これからピアノやオルガンを習得しようとする人のために下図のようなキーボードを作り、新しい楽典を確立できないだろうか!
黒鍵のラがピアノ鍵盤49番目の440Hz
「でも、これじゃ弾きたい鍵盤の場所が見つからないよ。どこが「ド」だかわからないじゃないか!」
このような不服の申し立てに対しては、白黒の鍵盤に加えて「赤鍵」というものを追加することで対応できます。つまり、「ド(C)」の鍵盤の色を赤くするのです。
ユートピアノ(理想のピアノ)です😺
伴奏会の晩、爽快に…
あなたが、この新たな鍵盤配列のピアノで友人の歌の伴奏をする時に、
「音程を2度上げて!」
と乞われたならば…
あなたは、白鍵の幅2つ分だけ右に座り直せばいいのです。