新型コロナウイルス感染症が発生して2年余りが経過しました。その間外での飲酒は様々な制約を受け、酔狂な飲酒風情は見られなくなりました。
数年前の良き時代、酔客たちには定番の愚行がありました。そんな愚にもつかない、そしてチョット微笑ましい三景を思い返してみました。
1️⃣赤羽の居酒屋(写真上)
大衆酒場ゆえ、自ら水割りを調合。申し合わせたように毎度のことでマドラーが来ていない。催促するのも面倒なので、氷の入った水割りを人差し指でゴロゴロかき混ぜる。そして、酒で濡れた指をペロリと舐める。
🚕最終電車で帰宅するも、大崎止まりであることを失念していて、終点駅から自宅までタクシー。
2️⃣北千住のスナック(写真中)
ボックスが満席、カウンターで飲んでいたが、ボックス席が空いたのでそちらに移動することに。カウンター内外を出入りするために設けられた蝶番で上下に可動な部分を跳ね上げて出てきたガサツなママが、「グラスだけだけ自分で持っていって!」 右手に水割りグラス、左手にコースターを持ちボックス席に。遅れて、カウンターにあった氷と水とおつまみ(ピーナツ入り柿の種とキスチョコ)が届く。
🚕タクシーで帰路に就くも、節約のため新宿で下車し小田急電車に乗り換える。下車すべき駅を3駅寝過ごし、本日2回目のタクシーで散財。
3️⃣銀座のクラブ(写真下)
午後10時頃、着物姿のママが入店。従業員は夜にも拘らず「おはようございます」と迎える。ママは各テーブルを回り満面の笑顔で挨拶。
🚕退店時、手土産にいただいた『銀座ウエスト三越店』のリーフパイの入った手提げ袋を片手にタクシーに乗り込む。経堂の自宅で下車。領収書の受領を忘失し、タクシー代金を経費で落とすこと叶わず。
華咲けど平成の繁華は今何処
早くコロナのしがらみから脱却して普通の日常が戻りますように…