ChatGPTは文系だった!
ChatGPTは自然な言語処理で対応する人工知能です。まるで人間と話してるようです。
また、小説や詩歌の作成• 鑑賞といった文学的な対象における創造的な回答が秀逸!
これが一つ目の衝撃でした。(内容は以前の投稿、この記事の最後にリンク)
ChatGPT: AI技術によって、人間のように自然な会話ができるAIチャットサービス。OpenAIが2022年11月に公開した「自動会話プログラム」
ところが、そんな優秀なChatGPTにも弱点がありました。
AIが最も得意だと思われる数値計算を間違うなんて…
ChatGPTに計算をさせてみた
聡明なChatGPTですから、小学生低学年程度の計算は難なくこなします。
でも、4桁整数の剰余問題には 正答を返せませんでした。
1024 = 23 x 44 + 12
正解は12です。ChatGPTの回答した16や7は間違っています。
ChatGPTはなぜ間違った?
その原因を推察してみました。
ChatGPTは詩歌の鑑賞など情緒的な対象の解析は非常に優れています。この人間的な解析手法が仇になったのかもしれません。
また、過去の膨大なデータベースをもとに、人間に近い経験的な判断をすることが謬錯の原因かもしれません。
【推察〜その1】
例えば、下図において、
ChatGPTはA、B、C全てを「赤」と判断するのかもしれません。
天空に多少の雲があっても、ChatGPTは総括的に「いい天気ですね!」と判断するように。
これは、ボクがこれまでに抱いていたAIの回答パターン…
「今日の雲量は23%です。雲量が2割以上8割以下という晴れの定義に合致するので今日の天気は晴れです」とは異なります。
つまり、ChatGPTの演算は定性的なデータを根拠にしているのかもしれません。
【推察〜その2】
データベースの中に、例えば、「1028を23で割ったときの余りは16」という、冒頭の質問に似ているデータ(1024が1028になっているだけ)があったのかもしれません。
そして、ChatGPTはこのデータを、冒頭の質問と「定性的に同等だ」と判断し16と回答したのでは。
以上の推察より、ChatGPTが正しく剰余計算ができるような方策を考えました。
ChatGPTに学習させてみた
ChatGPTが剰余計算の正しい手法を覚えれば、正答を返すようになるはずです。
その学習手順は…
①剰余計算のアルゴリズムのデータにアクセスさせる
②得られたデータのアルゴリズムに沿って実際に計算をさせて正しい剰余計算手順を習得させる
ということで、以下の質問をしました。
ちゃんと正しい答えが返ってきました。
やれば、できるじゃないか!
そして、最初に間違ったときと同様の問いかけをしてみると…
ChatGPTが賢くなりました😊
ChatGPTは万能ではない
ChatGPTは、数値計算のような理工系の分野においても、学習させることによって有用であることがわかりました。
でも、これだと即応性と正確性に欠けます。
そこで、数値計算に強い別のアシスタントを探し出し、ChatGPTと上手に使い分けていくことが良策だと思います。
(後編に続く)
▼後編
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