日本の島の数が倍増した!
報道によると…
『政府が日本の島を35年ぶりに数え直した結果、総数が6852から1万4125に倍増した。地図の電子化に伴い調査精度が大幅に向上し、正確に把握できたため』
なら、今までの6852って島の数は空虚な世迷言?
この報道の実態はお詫びと訂正ですね
いくつもの海底火山が噴火して、日本の島が増えたわけではありません。2022年の電子国土基本図をベースにコンピューターで自動計測したことで島の数が2倍になりました。
つまり、島の増加は計測技術の進歩が要因です。
てことは、今後、更に計測技術が向上することで島の数が変化するの⁉️
この報道に対する疑問はこれだけではありません。
島の条件〜疑惑の外周100m
では、何を以て島と定義したのだろう? 調べてみました。
んんん…???
『島の条件としては、まず航空写真で人工の埋立地などを除外したうえで、10万以上見つかった島のうち、外周100メートル以上の島を選び出した』とのこと。
島の用地利用と相関のある面積ならまだしも、外周で島を定義するとは意味不明です。
これは島です!
なぜ100mという外周を基準にしたのでしょう?
国連海洋法条約では,「島とは,自然に形成された陸地であって,水に囲まれ,高潮時においても水面上にあるものをいう」となっています。
簡単に言えば、「島とはグリーンランドより小さい陸地」かな。
なら、日本の島は10万以上だろ!
島の外周は無限大⁉️
よろしい、外周100メートル以上の陸地を島とすることをを受け入れましょう。
すると、更なる疑問が生じます。
外周はどのような測定によって決めるのでしょう。
測定の仕方によって外周はいくらでも長くなります。
外周の長さは、島と海水の境界線をどれくらいのスケールで測定するかに依存します。
図を使って説明します。
図の左は5万分の1程度の地図の海岸線をなぞった計測。図の中央は海岸の砂つぶに沿った測定。そして、図の右は砂つぶの表面の凹凸をなぞった曲線。
これをフラクタルを用いて一般化したのが下図です。
数学的には、測定スケールを極限まで小さくすれば、外周は無限大になります。
現実的には、どこまでも測定精度を上げていくと、アルミ、鉄、ケイ素などの分子の領域をへて量子力学の範疇に入り不確定性原理により位置という概念さえも曖昧模糊としたものになってしまいます。
日本政府の言う「外周100m」が如何に荒唐無稽なものかが明白です。
かように政府の行った島の数の調査は無為な所業であります。
税金の無駄遣いですね!
せめてものお願い
ところで、1万4千余りの島の中には、当然、竹島、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島も日本の島としてカウントされているでしょうね。
更に南樺太は… これはチョッと強欲かな😅
日本政府にはせめて耳かき一杯程度の愛国心を持っていただきたく、敢えて付言しました。