こに〜 の ざれごと

日常生活の小さな疑問や発見をアイロニカルに 綴りました… っうか単なる戯言です。

『明るい農村』 と 『たそがれの東京』

 

 

 

明るい農村 〜西条市

東京から四国(西条市)の実家に来ています。

11月上旬の午後5時、西条市の西の空は薄暮の夕焼け空です。

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ここ西条市は、今まさに明媚な黄昏どきです。一日の労働の疲れが癒やされる壮大な景観です。

 

「黄昏(たそがれ)」の語源には、農夫が田んぼから退き、家に帰る時刻であることから、「田退(たそかれ)」とする説もあります。

 

だけど、数日前までいた東京でのこの時刻は、日没から半時間ほど経過した夜の帷が下りる頃、こんなに明るくありません。

この時間の東京の明るさはどうなんだろう?

              調べてみよう!

 

 

午後5時、東京の空は?

東京と西条市の経度から、両地点の南中時刻(太陽が真南にくる時刻)の差を調べてみます。

 

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西条市の経度は東経133度11分、一方、東京(新宿区)のそれは139度42分。東京の方が6度31分だけ東に位置しています。地球は西から東へ自転しておりその周期は24時間です。つまり、太陽は24時間で東から西へ360度移動します。東京と西条市の経度の差(6度31分)が両地点の太陽の南中時刻にどれだけ差異があるかを計算します。
60x24分/360度=X分/6. 52度 より、X≒26
つまり東京の太陽の南中時刻はは、西条市よりも26分早くなっています。

 

 

たそがれの東京

東京の方が西条市よりも26分早く夜が訪れます。つまり東京の午後5時00分の天空の情景は、西条市の午後5時26分のそれに相当するはずです。

そこで翌日、この時期、東京の午後5時の天空がどう見えるのかを調べてみました。

下の写真右側が11月10日午後5時、東京の空の明るさです。

 

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近くにいる人が誰だか判らないくらい暗いですね。

「黄昏(たそがれ)」の有力な語源は、「誰そ彼」です。
薄暗くなった夕方は人の顔が見分けにくく、「誰だあれは」という意味で「誰そ彼(たそかれ)」と言いました。

 

 

午後5時…

ここ西条市も、小一時間もすれば漆黒の闇に包まれます。

 

でも東京は回り舞台のように、再び新たなステージが巡ってきます。

煌びやかなネオンが満天の星となって初冬の夜空を埋め尽くします。

        早く東京に戻りたい。

 

 

※『明るい農村』は、20世紀にNHK総合テレビで放送されたドキュメンタリー番組

※『たそがれの東京』は、日本ムード歌謡界を代表するグループ「黒沢明とロス• プリモス」の楽曲