一本の価格が13銭7厘5毛!
昨年、駅前に2店舗の100円ショップが開店しました。
その店舗のひとつを覗いてみました。
そして、圧倒的価格競争力を持つ最強の商品を発見しました!
その最強の商品とは…
800本(400本入りが2個)が税込110円の楊枝です!
セコい話のようですが、この商品を販売していくには傑出した原価管理が不可欠なのです。
驚異のコストパフォーマンス
この楊枝、持ち手の部分には細かな溝が刻まれています!
この溝、まさか飛騨の職人が、一本一本手作りで製作したのではない…
ということは、機械で大量生産、すなわち、設備投資の減価償却費が発生しています。
この他にも、材料費、労務費、運賃などの経費を積み上げていくと、売価110円で採算を取ることは至難の業のように思えます。
もし、「800本を作れば千円進呈します」と言われても誰もが辞退するようなものを110円で提供しているのです。
この商品、品質は大丈夫?
▶︎本当に400本x2=800本あるのだろうか?
これが400本あれば合格
数えてみました💦
403本ありました。おそらく誤差の下限が400本を下回らないように管理されているのでしょう。
▶︎口に入れるものだけど安全性は?
下の写真は商品の背面に貼られたシールです。
これによりますと…
• 材料の白樺材の臭気は品質に問題がないことを表明
• 商品には滅菌処理がされている旨を言及
• 鋭利な先端に対する注意を喚起している
食品と共に使用される商品におけるリスク回避もなされており、危機管理に対する配意が見られます。
書かれている内容の真偽は別にして、楊枝として特段の欠陥は見当たりません。
とするならやはり採算性はよくないのでは…
この商品の本当の使命は…
上記のことを勘案すると、この商品の原価率は1を超えていて、販売すれば赤字になるのかもしれません。だけど、客は他の商品も購入するので、トータルでは黒字となる…
楊枝は客寄せパンダ⁉︎
つまり、楊枝はコンビニのトイレのような存在なのかもしれません。
「コンビニでなにも買わずに、トイレだけ利用する」ってのはちょっと気が引けますよね。
なので、ボクもこの楊枝だけでなく、壁面に収納できる「吸盤付きスポンジ」も買ってしまいました。