総額表示義務の施行
2021年4月1日から「総額表示義務」が施行されました。
「総額表示義務」とは…
値札やチラシなどにおいて、商品やサービスの価格を表示するときに、消費税額を含めた価格を記載しなければならない…というものです。
この法律の目的は、
「消費者が商品の対価としていくら支払えばよいかを明確にする」
ことだと思います。
果たしてその成果は…
ガストの場合、以前は税抜価格のみ表示していたものが4月1日にはこうなっていました。
↓
まだ税抜価格も表示しています。
しかも総額価格よりも先に!
この法律では、総額表示があれば税抜価格を併記しても良いことになっていますが、法律の趣旨からすれば税抜価格は非表示にすべきです。
私見ですが、遵法がどうかも怪しいと思います。
論拠は、この表示、税抜価格を前面に押し出すことで安価であるという印象操作を行い誤認を誘導していると考えれば不当な表示と言えなくもありません。
その他の事業者は…
法律施行後、その他のお店の表示はどうなったでしょうか?
※ 以下の写真は4月1日以降に撮影しました。
▲これ、ダメでしょ!
▲税抜価格は不要です!
できることなら…
この法律をザル法たらしめたのは、税抜価格の併記をを許したことです。
税抜価格の表示を禁止する旨の文言を付加して欲しかったです。
加えて、この法改正は消費税率変更の際施行すべきでした。
値札の書き換えなどが二度手間となりました。