「日々東京都の感染者は増え続けている!」
某マスコミの報道です。
報道は正確かつ客観的に報道して欲しい。
国民をミスリードすることに繋がりかねません。
東京都1300万人全員を時間軸に沿って検査したのですか?
今の検査で言えることは
「日々東京都の累積感染確定者は増え続けている」
ということだけです。
検査を続ければ、(陽性者が0人または1人以上出現するから)当然確定陽性者は増加し続けます。検査しなければ確定陽性者は増えません。
累積を付加したのは感染確定者が死亡すれば感染確定者数は減少するから。
ミスリードしかねない報道
現状、マスコミの恣意的な報道をオセロの盤面を使って説明します。
白のチップ = 非感染者
黒のチップ = 感染者
とします。
上図において、オセロのチップを都民とします。すると東京都の人口は62人(チップの数)となります。
このように仮定すると、
白が44枚、黒が18枚ありますので、東京都の感染者は62人中18人(感染率約30%)というのが真の感染状況(検査してないので我々は認知していない)ということになります。
現状マスコミは、日々、新規感染者数を報道して一喜一憂していますが、検査数や検査対象がバラバラです。
上図の赤、青、黄の長方形内部の人を検査したとします。
• 赤は休日のため検査数が少ない(検査人数4人)
• 青は平日の検査(検査人数12人)
• 黄は感染者が出たので濃厚接触をした人を集中的に検査(陽性確定者1名と濃厚接触者を含む5名)
赤、青、黄の検査に対し東京都は、それぞれ今日の新規要請者数は2人です、3人です、4人です…
ということを前面に押し出した報道をしています。
▶︎そして、赤の領域を検査した日の2人感染よりも、青の領域を検査して3人の感染者が見つかった日の方が重篤であると報じています。
陽性率は赤が50%%.青が25%と逆になっているにもかかわらず。
▶︎黄については被検査者に偏り(陽性の可能性が高いサンプリング)があります。
ここでの陽性者4人、陽性率67%のデータをもって東京都全体を評価することは間違っています。
現状の感染状況を知るには
冒頭の文(日々東京都の感染者は増え続けている!)の真偽を決定するには、
オセロの変化する盤面全体の、白の数と黒の数の変化を調べなくてはなりません。
このオセロのモデルでは人口が62人だから、何日か全数検査すれば東京都の正しい感染状況は容易に得られます。
では、東京都民1300万人に対してはどのようにすれば良いのでしょう。
実際の調査方法は
無作為に選んだ一定の人数を何日か検査して、陽性者数の推移を見ればよろしい。
一定の人数としては100人も調べれば統計的には十分信頼できるでしょう。
なぜ、こんな簡単なことをしないのでしょうか?
謎です。
行政が、統計学に無知なのか作為的に真実を伏せているのかは知らないけれど、客観的で信頼できる調査結果を得るためには、ニールセンのようなテレビ視聴率の調査会社にでも依頼した方がいいのかもしれません。
そして、マスコミのフィルタのかかってない統計学に則った客観的な数字のみを公表してもらいたいものです。