ソニーといえば、
新しいモノを創出することで成長してきた企業だ。
数々の革新的商品で世界を魅了してきた。ウォークマン、ハンディーカム、トリニトロンテレビ。
その中でもウォークマンはポータブルオーディオの魁となった。
《時代をリードしたソニーの象徴的な CM》
ところが、今世紀に入りITバブルの崩壊とともに同社の業績は急速に悪化、これまでのような革新的な製品を生み出せなくなってきた。
この衰退の要因は、かつてヒットした製品にこだわり続け、時代の変化に即応した製品開発を行わず他社に遅れを取ったためではないだろうか。
特にそれを顕著に現しているのが音楽事業だ。
かつてソニーはこの事業で、CD、MDなどで世界をリードしていたが、2001年、ハードディスク型のデバイスであるApple社のiPodが登場する。
この革命的製品はたちまち世界中のユーザーを虜にし、ソニーはCD• MD事業との決別をすることとなる。
そして、時代は流れ、スマホという大きな市場が形成される。
ところがここでもソニーは苦戦を強いられている。
スマホの世界シェアは、
iPhoneの14%に対しソニー(Xperia)のそれは 0.2%に過ぎない。
国内マーケットでも、Appleが大きくシェアを握り、ソニーはそれを追随していたが、中国のHuawei、韓国のSamsung(Galaxy)をはじめとする海外企業にシェアを大きく取られてしまった。
現在、国内は、AppleのiPhoneが50%前後のシェアを占有し、一人勝ちという状況である。
Apple社はiPodの進化版としiPhoneを商品化した。
通信機能を付加したiPod!
初代iPhoneはこのように受け止められたのではないだろうか?
当時、WALKMANはiPodに十分伍していけるソニーの看板商品であった。
ソニーもApple社同様、WALKMANの進化版として、市場にスマホを投入すべきではなかったろうか。
WALKMAN → Xperiaではなく、
iPod → iPhone のように、
WALKMAN → w-Phone
という戦術で!
かつてサントリーがオールドという自社ウィスキーの圧倒的なシェアを武器に、自社ビールとのセット販売(独禁法違反だから建前はセット販売ではなかった)を行うことで、後発のビール市場で一定の地位を獲得したように。
だが、今やWALKMANも全盛期ほどの勢いはない…
よろしい!
死んだ子の年を数えてみても仕方がない。
今できる戦略について考えてみよう。
まず、Xperiaの商品名をPS-Phoneに変更する。
PSとはPlayStation(ソニー系列会社製)の意味である。いわゆるプレステですね。
初めて累計出荷台数1億台を突破した人気の家庭用据え置き型ゲーム機だ。
つまり、
「PlayStationの最新バージョンはスマホ機能が付加された!」
をキャッチフレーズに巻き返しを図るのである。
ただし、商品の実態はあくまでもスマホである。
そして差別化として、PS-PhoneにはPlayStationのゲームを組み込む。これは他社のスマホにはない機能である。
ソニーにお勤めの人、如何でしょう?
もし商品化されれば、少なくとも私は購入しますが…