こに〜 の ざれごと

日常生活の小さな疑問や発見をアイロニカルに 綴りました… っうか単なる戯言です。

ガラパゴス英語〜グローバル化への桎梏

 

大阪市は日本で最も大きい都市の一つです」

この文少し変ですよね⁉︎

「最も大きい都市」が複数あるみたいですね。
この文は、おそらく下記英文を和訳したものだろう。

Osaka is one of the largest cities in Japan.

中学校で学んだ、
one of the +(形容詞の最上級)の構文→堅苦しいお決まりの和訳…

といった思考によるものだろう。

one of the largest cities〜
→ 最大級の都市
くらいの表現が適切だろう。

 

▶︎同様に「as soon as〜」の構文をみれば「〜するや否や」と脊髄反射で変換。

今時こんな表現をするのは歌舞伎役者ぐらいだろう。

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「するや否や」は、日常使ってないですよね。受験訳語として残っていて、それを未だに中学校で教えている。
「~したらすぐに」と訳すと誤答と採点されかねない。

 

そして、和訳の次の問題が、
この文を「hardly ~ when」の構文や動名詞を用いた文に書き換えさせる…
というお決まりのパターン。

 

▶︎かような国際標準仕様と異なる日本の教育英語(ガラケーにちなんで「ガラ英」とでもいうべき古典英語)が日本の国際化への弊害となっている。

▶︎ 中国が香港国家安全維持法を施行したことにより、香港はアジアの金融拠点から陥落するだろう。

その時、東京は香港に代わって、アジア最大の金融都市になれるだろうか?

香港では世界中の人が文法にこだわらず片言の英語でなんとか意思を伝え合っている。

残念ながら、東京には、このような、多民族がフランクな英語で日常を過ごせる環境はない。

大したことではないようだが、
ガラ英で教育を受けた日本人環境の中で、外国人が、ビジネスや日常生活を快適にこなすことは困難だろう。

ガラ英は、東京グローバル化の一つの大きな足枷になっている。

香港に代わってのアジアの新金融拠点はシンガポールになるだろう。