国政選挙のたびに、「一票の重み 」が争点になり違憲だ 、いや合憲だと姦しい。
そもそも、人口に基づき選挙区の議席数を決めることが適切で公平だろうか?
▶︎人口を基準にして選挙区の議員定数を決めることが東京都への一極集中の一因となってはいないだろうか。
国会議員が地元選挙区の利益を追及することは当然のことであり、そのため、選出議員の多い選挙区ほど民意が実現され易い。
仮に沖縄県選出議員が多数を占めれば、普天間飛行場の移転先として同県内の辺野古は選択されなかっただろう。
▶︎人口比ではなく面積に準じて議席を割り当てたらどうだろう。
東京都の人口は日本の人口の11%を占めるが面積は0.6%である。
現在の衆議院定数465人に対して人口比なら51人が人口に見合う東京都の定員であるが、面積に基づく定員は3人に激減する。
逆に岩手県の場合、人口は1%だが、面積は4%を占めるため面積基準では定員は一挙に4倍に増加する。
面積基準の公平性はどうだろうか?
問題ないと思う。
その論拠は、日本の場合、どこに住むかは国民の自由であるからだ。
面積基準が地域格差を完全に解決するとは思わないが、少なくとも一極集中に対しては緩和の方向に作用するだろうし、国土の有効利用にもつながる。
▶︎いま述べた、面積基準論は面積を100%議席数に反映させた極端な例であるが、実際の運用には他の要因も組み入れて定めていくべきだろう。
具体的に説明する。
衆議院議員の定数465人を例に引く。
1️⃣まず、人口100万人に対し1議席を割り当てる。(126議席)
2️⃣残り339議席を選挙区の面積と特殊性を考慮して配分する。
その際高校野球の代表校決定方式が参考になる。
地域性、21世紀枠のような話題性、地域格差(以前勝率の高かった四国勢には春の選抜において4校もの枠が当てられていた)、学校数(人口)などがうまく按配されている。
選挙に敷衍してみよう。
①まず、21世紀枠に相当する特殊枠として、
原発枠と基地枠を設ける。
趣旨は、原発や米軍基地の存在する選挙区の住民は何らかの形で不利益を受けている(一部利益を受けているいる地区もあるが総合的にはマイナス面が大きい)そのため1人定員を増やし、その選挙区のワガママを少しだけ叶えてあげることでバランスを取ろうというものだ。
②高校野球での地域性、これは面積基準に近い考えで、北海道から沖縄までの広い地域から代表を選出しようというものである。
ただし、選挙区の面積においては、税金投資の大宗が居住可能な地区になるため、山間部の面積に0.7を乗じて積算する。
③高校野球の地域差(野球のスキル)に相当する要素はどのように反映させればいいだろうか?
公平性を重視するなら、納税額の多寡に議席数を連動させる…
なんてのが考えられる。
でもこれに対しては、
「基本的人権に反する」などと蓮舫、辻本あたりが鬼の首を取ったように騒ぎ立て、枝野が意味不明な反論をしてきそうだ。
代案も示さず反対だけする、面倒な人達ですね。
話がそれたが、ここは地域格差の解消を優先させて、下水道普及率などインフラが遅れている選挙区に一議席のハンデを与える。
▶︎以上の改革により、都市部から離れ、定員も少なかった行政区は拡大した権力で差別化された政策を推進する。
無料Wi-Fiインフラを国費の補助で構築、テレワークを可能にすることでIT企業を誘致する。
ある行政区では、千点100円まで掛け麻雀が合法であったり…
このように各行政区が地元の特色を活かし、多様性のある国土に変えていく。
そして各人が自分に合った特色ある行政区へ自由に移住すればよい。
ちょうど、高校野球で、大阪府ではレギュラーで甲子園に行けそうもないから富山や鳥取の高校を選択するように。