私は,タレント候補に偏見を持っています.それはタレント候補の人格がダメと言うことではなく(ダメなやつが多いが)当選の過程において選挙制度の欠陥を利用しているということに対してです.具体的に説明しましょう.
過去の記録によると、参議院全国区の選挙で宮田輝や石原慎太郎が300万以上という大量得票で首位当選したことがありました.その際,もし以下のような選挙制度だったらどのような結果になっていたでしょう.
定員100名に対し101名が立候補したとします.そして落選させたい1名を投票により決定します.(これは補集合にあたる当選させたい100名をすべて列記するのと同値です)
このような制度ではおそらく宮田輝も石原慎太郎も落選したでしょう.それもただ一人の落選者として.
つまり今の選挙制度では(特に例に引いた参議院全国区のような場合は)目立った候補者が有利になります.改善案は以下の通り.
投票者は当選させたい1名と当選させたくない1名を投票用紙に書きます.そして前者を+1票,後者を-1票としてカウントするのです.こうすることで知名度による有利,不利が相殺されます.この制度は選挙費用が少なくなるという利点も持っています.
でも私は+票を行使したくないなぁ~.
何故って…
だって選挙に立候補しようというような了見を持ち合わせているような傲慢な人に政治を任せたくないでしょ.